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舌下免疫療法について

2021/06/28
アレルギー性鼻炎に対する、舌下免疫療法についてのお話です。

舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を毎日少しずつお薬として体に取り入れていくことで、アレルギーの反応を弱めていく治療法です。
従来の飲み薬が鼻水や鼻詰まりを抑える対症療法であるのに対し、舌下免疫療法は根治が望める治療法です。
舌下免疫療法はスギ、ダニアレルギーに対するお薬があります。

ダニアレルギーの舌下免疫療法については年じゅういつでも開始できますが、スギアレルギーの舌下免疫療法については、花粉の飛散時期を避けることが推奨されています。

来年のスギ花粉飛散時期の症状を軽くしたいと考えている方は、この時期から開始することをおススメします。


<舌下免疫療法 開始までの流れ>
舌下免疫療法を希望してすぐの処方はできません。以下のような流れで診察→処方を行います。

①スギ、ダニのアレルギーがあるかを確認します
問診、診察と、これまで検査をしたことがない方については、採血もしくは検査キットを用いた簡易の検査を行います。他院ですでに採血などされたことがある方については、結果を持参していただいてもOKです。簡易検査では約20分後に結果が出ますが、採血検査では翌々日以降の結果説明になります。

②治療の日程を決めます
 結果を聞いたうえで舌下免疫療法についての希望があれば、舌下免疫療法の開始日程を決めます。
 当院では、①お薬の初回服用時と、②増量時、③増量後1週間後の計3回、1週間ごとに受診していただくようにしています。

③服用を開始します
初回のお薬はクリニック受診時に診察室で飲んでいただきます。(ベロの下にお薬を入れて唾液で溶かして飲みます。)
その後待合室で30分ほど休憩していただき、問題なければご自宅での服用をしていただきます。
ご自宅での服用も問題なければ、1週間後受診時にお薬を増量します。このときも診察室でお薬を飲んでいただき、様子をみます。その後またご自宅でお薬を続けていただき、問題なければ長期の処方に移行します。

以上がだいたいの流れです。


お薬の服用は1日1回です。しっかり効果を出したい場合は、4~5年続けるのがよいといわれています。(とは言え、すぐ次の花粉のシーズンに効果が出る人もいます!)
アレルギーの症状で困っていらっしゃる方、舌下免疫療法にご興味のある方は、ぜひご来院ください。
(受付の際に「舌下免疫療法希望です」とお伝えください。)




松下耳鼻咽喉科医院
行橋市行事7丁目12-1
0930-22-0063