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花粉症の治療について~「花粉症の注射、今日すぐ打ってもらえますか?」

2022/02/25
今年も花粉症の季節となりました。
例年と比べ、寒いからか、今年はまだそこまで深刻な症状の方はいらっしゃらないようです。


さて、記事のタイトルにもあるように、この季節になると
「花粉症の注射の治療があると聞きましたが、今日すぐ打ってもらえますか?」
というお電話がよくあります。そこで今回は(も?)昨年の記事をうまいこと使いつつ、花粉症の注射の治療についてお話したいと思います。

当院で行っている花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の治療には
①薬物療法(飲み薬)
②点鼻薬や点眼薬、貼り薬などの外用薬
③舌下免疫療法
④抗体療法

があります。

このうち④の抗体療法というのが、いわゆる「注射の治療」です。


実際の注射はこんな感じです。(デモのキットです)


この注射を、1回につき1本~最大4本皮下に注射します。採血結果により違いますが、シーズン中は2週間ごと、もしくは1か月ごとにこの治療を行います。


抗体療法を受けるためには適応(その治療を行うための条件)があります。

・スギ花粉に対するアレルギーがあること
・これまで①、②の治療を行っても効果が不十分で、重症であること
・採血で非特異的IgEが30~1500IU/mlであること
・12歳以上で、体重が20~150kgの間にあること
・スギ花粉が飛散しているシーズンであること



※注射の治療がどのように作用するかについては、ゾレア®のしくみについてのホームページをご参照ください。
どのような機序で効果が出るのか等詳しく載っています。
リンクを張り付けておきます。(https://hajimete-xolair.jp/xolair/index.html



注射の投与量は非特異的IgEの数値と体重によって変わり、かかる費用もそれによって変わります。結構高いです。
ですので、記事のタイトルにある、「花粉症の注射、すぐできますか?」については「すぐにはできません。」とお答えしております。
症状についての問診、アレルギーを調べるための採血検査、内服や点鼻薬が効果なかったかの確認、注射の治療であればどのくらいの費用がかかるのか、を説明させていただき、ご了承いただいてから日程を決定します。


ご興味がある方はぜひ一度ご来院ください。ご来院の際は、あればで構いませんので昨年まで使用していた内服や外用薬の名前がわかるもの(おくすり手帳)や、以前行ったアレルギー検査の結果をご持参ください。
受付の際に、「花粉症の注射の治療について聞きたいです」と一言伝えていただければ幸いです。





松下耳鼻咽喉科医院
行橋市行事7丁目12-1
0930-22-0063